プリンシプル

1. 情報通信技術の最先端に位置し、開拓者になる

2. 研究室のメンバがわれわれの強さの源である

3. 先人に学び、不断の改善でそれを超える

今の自分の限界を超えてどこまでいけるか

「ここまでやれば最低限許される」というラインを目指すのではなく、「今の自分の限界を超えてどこまでいけるか」というラインを目指しましょう。

研究にも、プレゼンテーションにも、「ここまでやれば十分」というラインはありません。

うちの「プリンシプル」を思い出して、あきらめずにがんばってほしい。

- 情報通信技術の最先端に位置し、開拓者になる

- 研究室のメンバがわれわれの強さの源である

- 先人に学び、不断の改善でそれを超える

自分でできる見込みがないなら、大至急誰でもいいので助けを求めてください。「自分なりに精一杯努力しました (が、できませんでした)」というのは無意味です。結果を出してください。以下の「すばらしい行為」を実行してください。

すばらしい行為: 他人の助けを借りて多くの成果を出す

普通の行為: 一人の力で普通の成果を出す、他人の助けを借りて普通の成果を出す

ダメな行為: 他人の助けを借りるも不十分な成果しか出せない絶対に許されない行為: 一人の力でやって不十分な成果しか出せない

XXXX は、「一人の力で普通の成果を出す」のほうが、「他人の助けを借りて普通の成果を出す」よりも素晴しいと思っていそうですが、どちらも大して変わりません。一般に、一人でやるより、他人の助けを借りたほうがより良い成果が出せます。プリンシプルの、

- 研究室のメンバがわれわれの強さの源である

にはそういう意味があります。

S1 S0

S4 素晴しいことをする

S3 意味のあることをする

S2 少し意味のあることをする

S1 無駄なことをする (すごく嫌)

S0 しない (アニメ、ゲーム、寝る(良い行為))

「S1 くらいなら、S0 のほうがマシ」

常に上に移動しないとダメ

S0 から、S1 をスキップして S2 に到達したい

→ S2 に行けない (S0 に留まる言い訳をしている)

S0 よりも、S1 のほうが常に素晴しい

本当に悪いことをした時だけ謝りましょう。

普段から謝っていると、本当に悪いことをした時に謝罪の気持が相手に伝わらない & 謝られて喜ぶ人はいない

(逆に「余計なこと言ったかな?」と罪悪感を感じる)

「より嫌でないのはどちらか」という基準で物事を判断してはいけない

嫌なことを最小化する場合の最適戦略は「何もしないこと」。

そうではなく、利得が最大化されるのはどちらか? を基準とする。

原則: 「やらないことの言い訳は何とでも言える」

言い訳は、言おうと思えば何とでも言える。

やらない自分を理由付けして正当化してはいけない。

「弁解しようと思えば弁解できる」という誘惑に負けてはいけない。

やらないことの言い訳をする人に真面目に付き合っても時間の無駄

「X だから、Y をやらない/できない/したくない」というのは、単にやらないことの言い訳。

なので、誰かが X を解消してあげても、Y を実行するようにはならない。

「やらない」ことを先に決めていて、それを正当化するために X を持ち出しているだけだから。

知ればいいだけ

知らなかったなら、知ればいいだけ。

間違っていたなら、正せばいいだけ。

「なぜあんなことをしたのか」を振り返るのではなく、

「今から何をするか」(だけ)を考えましょう。

議論の技法

- 書いたものを共有しながら議論する。

- まず、解きたい問題を定義する。

- 多様な意見を出す (全員で考える)。

- 具体例で考える。

- 現象を説明する数理モデルを立てる。

- ダサくてもいいので、まず解の候補を列挙する。

- いったん仮説を立てたら、仮説に基づいて考える。

分割統治法で解く

大きな問題は、簡単に解ける大きさになるまで分割する

ほとんどの学生は、大きい問題を、大きい問題のまま解こうとして失敗しています。

例えば、「★関連研究の章を書く」は、以下のような部分問題に分割できます。

1. 参考文献リストを集める

2. 1. のリストの PDF を集める

3. 2. の各論文の概要を 1 本 30 分程度で理解する

4. 2. の中から特に関連の深い論文をリストアップする

5. 2. の各論文と自身の論文との関係を考える

6. 2. の各論文と自身の論文との関係をノートに書き出してみる

7. 6. それぞれについて、論文とノートに書き出したもののコピーを誰かに見せて意見をもらう

8. 6. と 7. から 2. の各論文と自身の論文との関係を簡潔な日本語で書く

9. 8. の説明を並べる順序、論理展開の案を考える

10. 9. の案に従って 8. の説明を配置してみる

11. 10. の話がつながるように、接続詞や導入の文を補う

12. 11. 全体を通して読んで、不自然な箇所を修正する。もしくは 9. に戻る

13. 12. を誰かに読んでもらって意見をもらう

14. 13. を元に必要に応じて原稿を修正する

これらがまだ簡単に解けないほど大きすぎれば、解ける大きさになるまで分割を繰り返します。